佐々木敦『未知との遭遇(完全版)』(星海社新書)

 とりあえず,センター試験に出題された,という事実

2015年のセンター試験国語に引用されました。筆者によれば,「どちらかというと枝葉の部分」からの引用ということで,ワタクシもそう思います。冒頭の「・・・問題」という,なんでもかんでも「+問題」をつけてしまうというニュアンスは文章では伝わりにくいんじゃないかなぁ~と思ったり,思わなかったり。「鍵のかかった箱の中の鍵問題」などはいいとして,ワタクシが使う例としては「女房よ,『おなかがすいた問題』を肯定的に解決するためにご飯を食べに行こう~♪」などがあります。この本では「君の考えたことはとっくに誰かが考えた問題」と使われてます。・・・・え? オイラの誤読? それもあるかもしれん。

 2013年の年末に亡くなられた,予備校講師の先輩・菊地潔先生が貸してくれた本であるということ。

予備校講師としての先輩である,菊地潔先生が亡くなる前年ぐらいに「行動経済学」の参考書として貸してくれた一冊でした。↓この本の著者であり,ジャズピアニストでもありまして,本当に多才な人でした。

菊地潔先生の著書

ちなみに,行動経済学というのは,ざっくりいうと,経済主体として合理的な選択をする人間を仮定するのではなく,非合理的選択を往々にしてしてしまう人間を仮定するほうが合理的(?)であるという考え方に基づく経済学です。・・・と書いてみて,どう考えてもこの定義は間違っていますが,まー雰囲気はそんな感じです。すべての選択肢を計算に入れると,スーパーコンピューターの処理能力でもコンビニで買い物することすらできない,いわゆる組み合わせ発散問題などともつながるわけですね。

それはさておき,

しばらく前に,FACEBOOKで友達サジェスチョンに菊地先生が上がっていて(゚Д゚;)!! まだ生きているような気がしてなりません。年末になると改めて思い出されます。生前は本当にお世話になりました。亡くなる前年は,毎週のように一緒に飲んだくれていたのが昨日のことのように思えます。楽しかった! でも,その内容はすっかり忘れてしまいました。思想にかぶれた大学生同士が居酒屋で交わすような話だったような気はしています。

そして,本書ですが,「お!佐々木敦さんの本が出とる! 買おう!」と思い,内容をあまり確かめずに買ってしまったのですが,筑摩書房から出ていた単行本が,加筆されたうえで新書として出版された本だったので,冒頭から「読んだことあるYOコレ!」と落胆してしまいました。

 どうにも読み直したほうがよさそうだ!これは

一日目 認識の有限性と無限に思える情報の話と,おたくからオタクへの系譜
二日目 偶然と運命 時間論の解説はとってもわかりやすい!
三日目 いよいよ,未知との遭遇! UNKNOWNMIX!

なんだかこれは刺激的な本です。これは,じっくり読み直すべきだとの結論を出し,ただいま読んでる最中です。

とりあえず,菊地先生のことを思い出しつつ仕事の合間に読んでいるのはこの本です,という話でした。

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