『方針をどう立てるか』|栗田哲也先生著|東京出版

久しぶりの「数学」参考書レビュー。

栗田先生の「月刊大学への数学」連載記事を集めた本シリーズは,確か第三弾。

『思考力を鍛える不等式』(レビュー済み)

『解決へのアプローチ』

に引き続き出版されたのがコレ,『方針をどう立てるか』です。

解決へのアプローチの続編,といった位置づけでしょうか。難度はメチャメチャ高いです。

[aside type=”normal”]§12 難問の学習方法 から引用

今回は,2001年から2010年の難関大学の入試から,とりわけ難しい問題を2題取り上げ,詳しく解説します。
はじめに結論をいえば,こうした特別な難問は,試験場での短い時間にその背景まで見抜き,方針を立てることは,一般の受験生にはほとんど不可能です。
しかし,こうした難問を平生の勉強時に時間無制限で考え,本質を見抜いていく学習こそが,本物の実力を身につける方法だと思います。

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大学受験に携わる人間としては非常に耳が痛く,悩ましい言葉です。この言葉がどの程度に受験生に届くかという現実を見ているつもりではあるからです。でも,理想は理想。打ち捨てるわけにはいかん! ということで,この言葉に刺激されてただ今いろいろ試行錯誤中です!! 受験生,待ってろ!

【対象】大学受験生
【時期など】高3生が秋ぐらいに斜め読み、浪人生が気分転換に斜め読み、数学を得点源にしたい受験生がじっくり読みこむ。難しければ,まずは『解決へのアプローチ』へ。
【位置づけ】一通り数学が終わった受験生が、単元ごとの学習を超えて学びたいときの一冊
【難易度】概して高め。問題>解答,という流れではなく,問題>方針>解答,という流れ。これは,旺文社の全レベル問題集などでも採用されているスタイル。

もくじ

§1 素数・互いに素
§2 nCrの素因数・公約数
§3 2001~2010の整数問題
§4 整式についての証明問題
§5 論理・発想の冴え
§6 一度は経験しておきたい方法
§7 図形が背景にある問題
§8 体積を求める(1)
§9 体積を求める(2)
§10 体積を求める(3)
§11 図形問題と手法の選択
§12 難問の学習方法

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